アリシドン

アリシドン

遅咲きのステイヤー

1945-1963

クラシックレースはセントレジャーの2着だけだが、古馬になってイギリス三大長距離レースを制した。

生産国 イギリス

馬主 第17代ダービー伯爵

戦績 17戦11勝

主な勝鞍

  • アスコットゴールドカップ
    グッドウッドカップ
    ドンカスターカップ

仕上がりが遅く3歳時の後半から表舞台に登場する。古馬になると、イギリス3大長距離レースを連勝し、20世紀を代表するステイヤーとまで呼ばれるようになった。

Alicidon

  • -Alcide
  • -Twilight Alley
  • -High Perch
  • -Meld(f)
  • -Homeward Bound(f)
    • -スイフトスワロー

Meldは牝馬クラシック三冠を制し、世代最強馬となった。Alcideはセントレジャーとキングジョージ6世&QEステークスを制した。

Donatello II Bleheim Blandford
Malva
Delleana Clarissmus
Duccia di Buoninsegna
Aurora Hyperion Gainsborough
Selene
Rose Red Swynford
Marchetta
Swynford 4x3 / Canterbury Pilgrim 5x4,5

ドナテロ×ハイペリオンというスタミナ偏重の配合。
サポートに回って真価を発揮するブランドフォード系だが、ドナテロについては父系での成功例も多い。

産駒はステイヤーが多いが、鋭い決め脚とバテないスタミナは短~中距離でも通用する。仕上がりも早く、2歳戦から活躍する馬もいることから、産駒に晩成傾向はみられない。
ただ、スタミナ偏重すぎるためか産駒に一流馬は少なく、代表的な後継種牡馬はいない。

ブランドフォード系特有の他の血との融合性に優れているため、どちらかというと母系に入って効果を発揮した。

仕上がりが遅く、本格化は三歳

雄大な馬体のためか仕上がりが遅く、二歳秋に7ハロンのレースに2度出走し、2度とも着外。
3歳4月に出走した1マイルのレースでも再度着外におわる。

しかし、その後は長距離レースに路線を変えると本領発揮。
クラシックトライアル(8ハロン)で初勝利を飾ると、続くチェスターヴェーズ(12ハロン)3着、ロイヤルスタンドS(10ハロン)1着、キングエドワードⅦS(12ハロン)3着、プリンスオブウェルズS(12ハロン)1着、セントジョージS(13ハロン)1着と、成績が安定してきた。

そして、満を持して出走したセントレジャーS。
単勝オッズは20:1(21倍)と今一つだったが、レース中盤から先頭に立つと、ブラックタークィンの2着に粘りこんだ。
このレース結果により3歳フリーハンデが2位にランクされた。

イギリス長距離レース3冠

4歳になって、オーモンドS(14ハロン)とコーポレーションS(18ハロン)を快勝。
迎えたアスコットゴールドカップ(20ハロン)ではブラックタークィンに続く2番人気にもかかわらず、5馬身差の圧勝。続くグッドウッドカップ(21ハロン)ではブラックタークィンを抑えて1番人気に支持され、見事勝利を収めた。
秋には長距離三冠の最後のレース・ドンカスターカップに出走。強敵が回避したせいもあり、8馬身差の大差で圧勝した。

アイソノミー以来70年ぶりとなる長距離3冠を制したことにより、アリシドンはイギリスで有数のステイヤーとして位置付けられることとなった。

伝えられるスタミナ

アリシドン産駒の勝ちレースの平均距離は12.51ハロンと、他馬に比べてかなり長い。
また全ての勝ち馬の22%が2マイル以上のレースに勝ったことがあり、これは他に例を見ない数字である。
産駒の質もよく、アーニング・インデックスは毎年1.0を大きく上回り、平均で3.30という優秀な数字を残している。

しかし、一方では交尾欲が弱かったため生産率が悪く、12年目には30%を割り、翌年にはついに一頭も誕生することはなかった。
そのため、シンジケートの株所有者が協議し、廃用を決定。
1963年9月10日未明、銃殺によって屠殺された。

Alycidon x Phalaris

アリシドン自体にファラリス系の血が全く入っていないため、ファラリス系の繁殖牝馬との配合が多かった。そのため、一概に相性が良いとも決めつけられないが、この配合で何頭もの優秀な競走馬が誕生していることは確かである。

Alycidon x Blandford

ブランドフォードはアリシドンの三代父にあたり、必然的にインブリードとなる。この配合では、牝馬三冠馬・メルドが輩出されている。

Alycidon x Hyperion

ハイペリオンはアリシドンの母父にあたるため、かなり血の濃い配合になるが、成功例も少なくはない。