ニジンスキー

ニジンスキー

ノーザンダンサーの最高傑作

1967-1992

競走馬としてだけではなく、種牡馬としても超一流のノーザンテースト最高産駒。
カーリアンやラムタラといった超一流馬を輩出した。

生産国 カナダ

馬主 C.W.Engelhard

戦績 13戦11勝

主な勝鞍

  • KGⅣ&QE
  • エプソムダービー
  • アイリッシュダービー
  • 2000ギニー
  • セントレジーステークス

デビュー以来の11連勝で英国三冠を初め、KGⅣ&QESやアイリッシュダービーを制した怪物。

Nijinsky

  • -Green Dancer
  • -Ile De Bourbon
  • -Ninisky
  • -Cearleon
    • -Generous
    • -Marienbird
    • -シンコウラブリー(f)
    • -フサイチコンコルド
  • -Royal Academy
  • -マルゼンスキー
  • -Shahrastani
  • -Seattle Dancer
  • -Shadeed
  • -Lammtarra
  • -Ferdinand

バランスのとれたたくましい遺伝能力を発揮して多くのステークスウィナーを輩出した。
またブルードメアサイヤーとしても優秀。

Northern Dancer Nearctic Nearco
Unknown
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Flaming Page Bull Page Bull Lea
Our Page
Flaring Top Menow
Flaming Top
Phalaris 5x5 / Selene 5x5
アメリカ血脈の牝馬にノーザンダンサーの配合。
父はスピードとスタミナのバランス血統であるのに対し、母はスタミナ偏重の重くなりがちなスタミナ配合。ネアルコ→ノーザンダンサーの持つ素軽さに母方のスタミナが加わり、長距離型の産駒を多く輩出した。
ニジンスキー産駒はスピードとスタミナを兼備した馬が多く、従来スタミナ重視であったヨーロッパ長距離レースにスピードによる革命をもたらしたともいわれている。

クールで洗練された馬体

ニジンスキーは、父ノーザンダンサーを生産したE.D.テイラーにより1967年に生産された。

父・ノーザンダンサーは、小柄で脚が短く、胴詰まりのずんぐりとした体型であるのに対し、ニジンスキーは大柄で脚も長く、スマートで気品が漂っていた。
どちらかというとヨーロッパ的で洗練されたサラブレッドの容姿であった。

ニジンスキーのその馬体は1968年夏から60,000カナダドル売りに出され、リボー産駒を求めて牧場を訪れたアイルランドの調教師ヴィンセント・オブライエンの目にとまった。
オブライエンの他にも2人の購入申込者が現れたため、競争入札となり、結果84,000カナダドルでオブライエンが購入することとなった。

アイルランドでのデビュー

オブライエン調教師のもと、アイルランドでの競走馬生活を開始したニジンスキーは、7月にデビュー後、わずか2カ月足らずで4連勝を飾った。2戦目と4戦目は翌年アイリッシュ2000ギニーを制するデシースを破っており、決してメンバーが弱かったわけではない。

その後、10月にはイギリスに遠征。
イギリス2歳最強馬を決めるデューハーストステークスに出走し、このレースも2着に3馬身差を着けて快勝。
イギリス・アイルランド両国の2歳チャンピオンに輝いた。

三冠制覇とその後…

3歳になり、4月の古馬との混合戦を5馬身差で圧勝したニジンスキーは2000ギニーに駒を進めた。

一冠目となる2000ギニーは圧倒的な人気となり、イエローゴットに2馬身半差をつけて快勝。

二冠目のエプソムダービーはスタミナ不安がささやかれたものの、「まことにあっけないダービーだった」と言われたほどの強さで圧勝した。

その後、アイルランドに戻って、アイリッシュダービーを勝利すると、再びイギリスに戻ってKGⅣ&QESに出走した。
前年ダービー馬ブレークニーなど強豪がひしめく中、二着に2馬身差をつけて快勝。
レース後、当時の史上最高となる544万ドルでシンジケートが組まれた。

夏になると、ウィルス性の感染症により発疹が出て、三冠目となるセントレジャーステークスへの出走が危ぶまれたが、競馬場サイドからの強力な要請などがあり、何とか出走にこぎつけた。

レースは2着馬に1馬身差をつけ、無敗の三冠馬となったとなったものの、レース後31ポンドも馬体重が減ってしまったらしい。
この影響か、凱旋門賞では絶対的な本命に推されたものの、ササフラにアタマ差で敗れてしまった。
さらに、チャンピオンステークスではロレンザッチョに完敗し、引退となった。

騎乗ミスや体調不良が原因ともささやかれたが、競走馬としてのピークを過ぎたという見方が大方である。

スピードとスタミナを兼備した産駒

ノーザンダンサーの天性のスピードに抜群のスタミナを加わったニジンスキーは、そのバランスよい能力を産駒たちにも伝えた。
ダービーや凱旋門賞などクラシックディスタンス以上の大レースの勝馬を数多く輩出し、ステークスウィナー155頭というのは、父ノーザンダンサーより多く、一躍ノーザンダンサーの後継種牡馬となった。

カーリアンやグリーンダンサーが優秀な仔を出してはいるものの、ラムタラのように日本に輸入された種牡馬も多く、最近では血の衰退が懸念され始めている。