ファラリス

ファラリス

現代競馬を支配する血脈

1913-1931

現代のサラブレッドの9割がファラリス・サイヤーラインの馬。世界を席巻してきた種牡馬たちは、ほとんどがファラリスの子孫であるといっても過言ではない。

生産国 イギリス

馬主 第17代ダービー伯爵

戦績 24戦16勝

主な勝鞍

  • チャレンジステークス
  • ボーフォートステークス
  • セントジョーンズH
  • ロイヤルステークス
  • ジューンステークス

現役時代、クラシックでの活躍はなく、出走すべてが2000m以下のレースだった。そのため、長距離主体の時代に合わずに、それほど目立つ存在ではなかった。

Phalaris

現役サラブレッドの9割がファラリスを父祖とする。子孫にはネアルコやネイティブダンサー・バックパッサーなど超有名種牡馬がずらりと並ぶ。

Polymelus Cyllene Bona Vista
Arcadia
Maid Marian Hampton
Quiver
Bromus Sainfoin Springfield
Sanda
Cheery St. Simon
Sunrise

Springfield 3x4 / Lord Clifden 4x5 / Stockwell 5x5

決して一流とは言えない血統。
現役時代、長距離の実績がなかったため、最初は種牡馬としての人気も無かったが、優れたスピードは後世に伝えられ、後に訪れるスピード競馬時代に適応する子孫を残す結果となる。

好成績も、低評価

3歳時、クラシックを目指し2000ギニーの前哨戦・クレイヴンSに出走するが3着に敗れ、本番の2000ギニーでも着外となる。
以降、大レースには使われず、ハンデ戦などの低レベルの短距離戦をメインに活躍。生涯24戦16勝の好成績で引退する。
5歳時にはアビンドンプレートを147ポンド(約66.5kg)の斤量で勝利するなど、130ポンド以上のハンデで7勝をマークした。

種牡馬としても、低評価

引退後、ステイヤー好みの馬主のダービー卿には評価されず、5000ポンドで売りに出された。しかし、第一次世界大戦中ということもあり買い手がつかず、とりあえずチェヴァリーパークスタッドで供用することになる。
ところが、その初年度産駒が予想以上の出来だったため、ダービー卿の目にとまり、翌年から卿所有のサンドヒルスタッドで繋養されることとなる。

ダービー卿がChauser産駒の牝馬を多く所有しており、相性の良いそれらの牝馬との間に優れた仔を多く残せたためと言われている。

ファラリス -> ファロス -> ネアルコ

イギリスで競走馬生涯を閉じ、種牡馬となったファラリス。

そのファラリスの仔・ファロスは、引退後フランスに輸出され、フランスで繋養中にネアルコやファリス(仏リーディングサイヤー3回)を出す。

ネアルコはフランスの天才フレデリコ・テシオの手によってイタリアで産出。
イタリア・フランスで活躍し、引退後はイギリスで繋養される。

このようにファロスの血脈は各国を巡ることでさまざまな血と混じり合い、それにより様々な形で世界各地に広まることとなった。

Phalaris x Chauser

ファラリスと母父チューサーの牝馬の相性は抜群によく、多くの名馬を輩出した。第17代ダービー伯爵が多用した。

Phalaris x Blandford

巨大オーナーブリーダー、アガ・カーン3世が理想とした配合。
ファラリスのスピードにブランドフォードのスタミナを付加することで、バランスのとれた産駒が生まれる。ナスルーラなど、このニックスによる配合をもとに多数の名馬が生まれた。

Phalaris x Lady Josephine(f)

ファラリス系の種牡馬(ネアルコなど)とLady Josephine牝系の繁殖牝馬から、ナスルーラやロイヤルチャージャーなどがでている。これは、ファラリスの母父・SainfoinとLady Josephineの父母Sierraが全兄妹になるため、、この2頭が結びつくことで天性の瞬発力とスピードが受け継がれる。