テスコボーイ

テスコボーイ

70年代の日本を支配した馬

1963-1987

1970年代の日本に一大ブームを巻き起こした種牡馬。

生産国 イギリス

馬主 J.E.Cohen

戦績 11戦5勝

主な勝鞍

  • クイーンアンステークス

小さなレースを5勝しただけの平凡な競走馬。唯一勝ったGⅠレースのクイーンアンステークスも繰り上がりでの勝利だった。

Tesco Boy

  • -キタノカチドキ
  • -トウショウボーイ
    • -サクラホクトオー
    • -ミスターシービー
    • -シスタートウショウ(f)
    • -ダイイチルビー(f)
  • -インターグシケン
  • -サクラユタカオー
    • -サクラバクシンオー

    -テスコガビー(f)

1974年に初の日本リーディングサイヤーの座を勝ち取ると、78~81年には4年連続で日本リーディングに輝いた。その血はトウショウボーイによって継がれ、数多くの名馬を輩出した。

Princely Gift Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Blue Gem Blue Peter
Sparkle
Suncourt Hyperion Gainsborough
Selene
Inquisition Dastur
Jury

Blandford 5x4(父方) / Pharos&Fairway 4x4(父方)

Gainsborough 3x5(母方)

父ナスルーラ系×母ハイペリオン系という簡潔で力強い配合。
父プリンスリーギフトはブランドフォードの4x3、ファロス&フェアウェイ(全兄弟)の3x3、ザテトラークの4x5とかなり濃いクロスを有する。
母サンコートもゲインズボロの2x4と、かなり濃いクロスを持つ。

ネアルコ系とゲインズボロ系は当時日本主流であったため、日本の繁殖牝馬にマッチしたともいえる。

競走馬としては、平凡

テスコボーイの現役時代の成績は11戦5勝(GⅠ2勝)。
唯一のGⅠ勝鞍・クイーンアンステークスも繰り上がりによる勝利で、その他のGⅠレースは3着が最高である。

日本での種牡馬生活

1968年に日高軽種馬農協により日本に輸入され、安価な種付け料もあり、人気を博した。

2年目の産駒・ランドプリンスが皐月賞を制すると、その人気に一気に火がつき、キタノカチドキ(皐月賞)、テスコガビー(桜花賞)、トウショウボーイ(皐月賞・有馬記念)、インターグシケン(菊花賞)と毎年のようにGⅠ馬を輩出した。

テスコボーイ産駒は、特性を母父に強く受ける特徴があり、トウショウボーイなどのように母父がゲインズボロ系の場合は鋭い決め脚に欠くもののタフで力強い産駒が多く、キタノカチドキやテスコガビーのように母父がネアルコ系の場合は鋭い決め脚と勝負根性があるもののタフさに欠く産駒が多い。

また仕上がりも早く、スピードへの対応と充分なスタミナを持つ万能タイプが多い。

Tesco Boy x Nearco

テスコボーイの3代父でもあるネアルコとのクロス配合。ネアルコが有する勝負根性や切れ脚を受け継ぐ特徴があり、さらにナスルーラ系になるとスピードに富む産駒が多い。キタノカチドキやテスコガビーがこの配合。

Tesco Boy x Gainsborough

テスコボーイの3代父でもあるゲインズボロとのクロス配合。差し脚質の産駒が多く、力強さやタフさを受け継いで成長力に富む産駒が多い。特に2代父でもあるハイペリオンのクロスは効果的で、トウショウボーイがこの配合。

X Tesco Boy x Nearco & Gainsborough

それぞれ一方のクロスは良い産駒を残したが、ネアルコとゲインズボロの双方のクロスを持つ場合は爆発的な能力を秘めながらも気性難のため完成されにくい産駒が多い。グリーングラスやスティードは例外的に成功した例である。

日本サラブレッド配合史(競馬通信社)

サラブレッド血統辞典(二見書房)